巨樹

意外にも巨木がたくさんあるハワイ / 大自然と森と巨樹に癒される旅へ

※今回、マウイ島で大規模な山火事があり、多くの方が亡くなったり、行方不明、あるいは家が燃えて多くの方が避難されています。マウイの人々のために心から祈りを捧げます。

ハワイの魅力といえば直行便で7時間の行きやすさ、平均気温25℃のカラッとした過ごしやすい気候、ゆったり過ごせるビーチリゾート、ショッピング天国ホノルルや充実のハワイグルメetc. でも、じつはハワイは巨樹の宝庫です。大自然に癒される上級者向けの旅のコースを紹介します。

【オアフ島】ワイキキとダウンタウンにも巨樹があふれてます!

ハワイの旅で最も多くの観光客が訪れるのがオアフ島です。

ワイキキビーチで海水浴したらアラモアナ・ショッピングセンターでお買い物して、スカイ・ワイキキで夜景を見ながらディナー。なんていうのが王道コースかもしれません。

でも、今回は巨樹と自然に癒されるハワイの旅ですから、オアフ島でもそんなコースを巡ってみませんか?

まずはホノルルのダウンタウンやワイキキビーチ添いにある巨樹からご紹介しましょう!

ワイキキ周辺のバニヤンツリー

じつは、ワイキキビーチ周辺をお散歩するだけでたくさんの巨樹を見ることができます。

その樹種はバニヤンツリー(ベンガルボダイジュ)です。ガジュマルの仲間で、親木の枝上などで芽生えて気根を伸ばしながら成長して親木を締め殺してしまうアコウやイチジクの仲間です。

沖縄の各地でガジュマルが見られるようにハワイでもさまざまな場所にバニヤンツリーは育っています。

イオラニ宮殿周辺の2本バニヤンツリー
イオラニ宮殿前のバニヤンツリー 
樹高25m
幹周り22m
気根を増やしながらどんどん太くなっていくバニヤンツリーはハワイのシンボル的な存在です。
木陰をつくって涼しくしてくれるので地元の人々にも大切にされています。観光客にとってもひと休みするのに最適な場所だと思います。
イオラニ宮殿の周囲は広々とした庭が広がり、巨大なバニヤンツリーが何本も立ち並ぶなど緑の美しいエリアです。
イオラニ宮殿
1882年にハワイ王国7代目のカラカウア王によって建てられた王族の公邸。カラカウア王や妹のリリウオカラニ女王など彼らの家族が実際に暮らしていました。1959年にハワイがアメリカ50番目の州となり、新州政庁が建てられるまでの約75年間、ハワイの政治の中心地だった建物です。50番目の州になってから1968年まで州会議事堂として使われていましたが、現在では貴重な歴史的建造物として一般に公開されています。

イオラニ宮殿への行き方
バスで行く
ワイキキ・エリアからザ・バス(公共のバス/TheBus)で行くのが便利。クヒオ通りのどのバス停からも乗り換えなしで行けます。イオラニ宮殿に一番近いのは2番、13番、E番のバス。5分~10分くらいの間隔でどれかが来ます。ワイキキ・マーケット前のバス停「クヒオ・アベニュー+ワリナ・ストリート」(Kuhio Ave + Walina St、バス停ID:24)から乗車した場合、イオラニ宮殿前のバス停までの所要時間は約26~30分です。下車するバス停は「サウス・ホテル・ストリート+アラケア・ストリート」(S Hotel St + Alakea St、バス停ID:46)になります。
レンタル自転車で行く
ワイキキから約20分で到着!乗り捨て型のレンタル自転車ビキ(Biki)で行くこともできます。例えば、ワイキキの中心地から出発した場合、約20分ほどで宮殿に到着します。注意点は「自動車と同じ道路を走るか、自転車専用レーンがある場合はそこを通らなければいけない」ということです(歩道は歩いて押すときのみ通行可)。一方通行の区間はその指し示す方向にのみ走行可。車道が一方通行であっても自転車レーンは両側通行になっていることもあります。車道もしくは自転車レーンの標識に従って走行してください。
クルマで行く
ワイキキから16分(北西へ6キロ)。駐車場は宮殿の正面玄関前にあります。イオラニ宮殿を取り囲むようにコインパーキングもあります。
ワイキキビーチ沿いのバニヤンツリー

ワイキキ通り沿いにはたくさんのバニヤンツリーがあります。

公園だけでなく、「えっ、こんなところにも?」と驚くほどなので、ぜひ散歩がてら探してみてください。

デュークカナモク像のバニヤンツリー
樹高20m
幹周り18m

ワイキキビーチにあるホテルから徒歩でアクセスできるので、夕涼みがてらのお散歩で訪ねてみるのには最適です。

ここのバニヤンツリーの近く(デュークカハナモク像の左側にある芝生エリア)では毎週火曜日と土曜日の夜などに無料のフラショーが行われます(ただし、フェスティバルやパレード、雨のためキャンセルになることがあるので注意)。

バニヤンツリーに見守られながらフラを楽しみ、ハワイの雰囲気を満喫してください。混み合うことが多いので現地には早めに到着するのがオススメです。

クヒオビーチ フラショー(無料)
開催日:毎週火曜日と土曜日、毎月最後の日曜日
開催時間:午後6:30~午後7:30
(11月、12月、1月は午後6:00~午後7:00)
場所:クヒオビーチ

ワイキキピーチでとくに見てほしいのは1901年創業のワイキキ最古のホテルにあるバニヤンツリーです。

この5つ星高級リゾートホテル「モアナサーフライダー」には1904年に植えられたバニヤンツリーがあります。

モアナサーフライダーのバニヤンツリー
樹齢120年以上
樹高23m
幹周り16m

樹齢約120年以上の木は中庭でのびのびと枝を伸ばして木陰をつくっています。

白亜の老舗ホテルの象徴ともいえる巨樹はベランダから眺めることもできますが、バニヤンツリーを間近で堪能するならここのバーやレストランがオススメです。

ザ・ビーチ・バーでマンゴージュースやカクテルを楽しむもよし、レストラン「バニヤンベランダ」で朝食やランチをいただくのも素敵です。

ほかにも、ホノルル動物園やインターナショナルマーケットプレイスなど、いろんなところにバニヤンツリーはありますので、ぜひ見つけてみてくださいね。

デュークカナモク像への行き方
徒歩で行く
ワイキキから400メートル。カラカウア通りを歩いて5〜6分。
バスで行く
カラカウア通りを走るE番、22番のバスが近くのバス停に停まります。クヒオ通りでバスを降りるなら、カイウラニアベニューかリリウオカラニアベニューのバス停が便利です。
クルマで行く
ワイキキから1分。デューク・カハナモク像の前に車は駐められないので、ワイキキの有料駐車場を利用します。
カピオラニ公園のバニヤンツリー

ダイアモンドヘッドのワイキキ側に広がる約1.2平方キロの大きな公園がカピオラニ公園です。

面積は300エーカー。東京ドーム26個分の大きさです。

ダイアモンドヘッドの眺望が見渡す限り続く芝生の緑が美しい場所。カラカウア王によって寄贈されたもので、カピオラニ王妃の名が付けられています。ハワイ王朝の時代にカイウラニ王女が乗馬を楽しんだといわれています。

クヒオビーチがすぐ近くで、毎年12月に開催されるホノルルマラソンのゴール地点はこの公園の前です。

カピオラニ公園のバニヤンツリー
樹高18m
幹周り17m
遠くから全体を見ると均整の取れた美しい樹形なので、「この木なんの木」のモンキーポッドのようにも見えます。
でも、この木はぜひ近づいて見てください。
圧倒的な気根の数に驚かされます。外観と内観の違いが魅力だと思います。
カピオラニ公園内にはほかにも立派な古木がたくさんあります。
キングス・キャリッジロード(King’s Carriage Road)と呼ばれる美しい並木道の両側に植えられたアイアンウッド・ツリーや大きなモンキーポッドなど、ハワイ王家の所有地だったころからの長い歴史を感じさせています。

カピオラニ公園の歴史
この場所はかつてはタロイモ畑があるハワイ王族が所有する土地でした。ハワイ王国第7代国王カラカウア王がサンフランシスコやニューヨークで初めて「公園」を見て、「きれいに整備された公園で人々が憩う姿」に感銘を受けます。それによってハワイで初となる公園建設の準備を始めます。1876年、公園建設に必要な費用を調達するために一口50ドルで計200口のファンドが売り出されました。こうして翌年に完成したのが、競馬場が併設された初期の「カピオラニ公園」です。
公園の名称はカラカウア王の王妃カピオラニ女王の名にちなんでいます。
ところが、初期のカピオラニ公園を実際に利用できるのはファンドを購入して周辺に豪邸を建てた裕福な人々ばかりでした。一般市民からは「公園の周りには見えない壁があるようだ」といわれました。
けれどもハワイ王国が終焉を迎えた後の1896年、ハワイ共和国になると運営母体がホノルルパーク・コミッション(Honolulu Park Commission)に移ります。それにより「市民すべてが自由に使える公園」になり競馬場も撤収。こうしてカピオラニ公園はどんな人でも利用できる憩いの公園へと姿を変えていきました。

カピオラニ公園への行き方
徒歩で行く
ワイキキから2.3キロ。カラカウア通りを歩いて30分。
バスで行く
ワイキキのクヒオ通り海側から、2、8、19、20、42番のバスでホノルル動物園の前で下車。約25分。
クルマで行く
ワイキキから6分。カラカウア通り(一方通行)を進み、ホノルル動物園を過ぎたところ。カピオラニ公園周囲のカラカウアアベニュー、パキアベニュー、モンサラットアベニュー沿いにたくさんの駐車場やパーキングメーターがあります。

巨樹だらけのフォスター植物園

フォスター植物園はホノルル市内にある5つの植物園の中で最も古く最も大きい植物園です。

植物園としてスタートしたのは1931年。ホノルルの中心部に位置しながら、5.5ヘクタール(5万5000㎡)の広さを誇ります。東京ドームに換算すると1.2個分です。

フォスター植物園の歴史
もともとは個人邸宅の庭。1853年にドイツ人医師で植物学者でもある ウィリアム・ヒレブランド(William Hillebrand)がカラマ王妃(カメハメハ3世の妻)からこの土地を購入し、1871年にドイツに帰国するまで暮らしていました。彼は南国の木々を植えて自然豊かな森をつくりました。巨樹となっている木々の大半はヒレブランドが植えたものです。
その後、王族の血を引くマリー・フォスター(Mary Foster)と夫のトーマス・フォスター(Thomas Foster)が購入。さらに様々な木々を植えて現在の植物園の原型ができました。フォスター夫妻の死後、同地はホノルル市郡へ寄贈され現在の市営植物園となりました。

園内は整然と配置された庭園というよりも、緑あふれるダイナミックな自然公園という感じがします。

植物の数は1万種以上、鳥や昆虫もいます。ここは都会の中心とは思えないような森や野原にいる感覚にもなりますから、心も身体も癒されること間違いなしです。

どんな植物が見られるかはバーチャルツアーでチェックしてみてください!

蝶がいるエリア(Butterfly Garden)や世界で一番背の高い木といわれるカリブ・ダイオウヤシなどのパーム・ガーデン(Palm Garden)、ランやハワイの花が見られるリオン・ガーデン(Lyon Garden)などがあり、鎌倉大仏のレプリカも見られます。

そんななかで巨樹が見られるのは、アッパー・テラス(Upper Terrace)とミドル・テラス(Middle Terrace)、ボー・テラス(Bo Terrace)です。

熱帯地域の巨木が迫力ある存在感を放っていて、訪れる人を釘付けにします。

バオバブ(ディギタータ種)
樹高27m
幹周り12.7m

アフリカのバオバブの木もありました。

ハワイでバオバブの巨樹に会えるとは思いませんでした。南国の木が好きだった元の所有者ヒレブランドさんのお陰ですね。

彼が所有していた時代に植えられたのだとしたら、樹齢170年以上になります。

バオバブ以外にも世界の熱帯地域からさまざまな樹種を取り寄せて植えられているのですが、100年以上の時を経て大地にしっかりと根を張っています。

歩いていると、植物園の長い歴史が「大自然のような景観」を生み出しているということがよくわかります。

南米原産のキャノンボールツリー。これもかなり大木でした。

直径15~20センチにもなる大きな実がまるで「大砲の玉」のようなことから付けられた名前です。花と実が幹から直接生えているのが特徴です。

ボリビアで見たことがありますが、一度見たら忘れられないほど個性的な木です。

実の中身は青くて独特の匂いを放つ果肉が詰まっていて、豚、鶏などを引き寄せるそうですが、それは悪臭ともいえるほど臭いといわれています。

カポック
樹高30m
幹周り6.7m

カポックの木。パンヤまたはパンヤノキとも呼ばれています。

板根(ばんこん)は熱帯雨林や湿地帯などで土壌が浅いところや、地中に酸素が乏しい場所で生育する場合に発達します。地表を横に伸びる根が肥大したものといわれています。

エレファントイヤーツリー
樹高35m
幹周り8.8m

別名ゲニセロ。アメリカ大陸の熱帯地方、メキシコやブラジルベネズエラが原産のマメ科の木。コスタリカの国樹です。

亜熱帯から熱帯の乾燥林や乾燥した山麓、サバンナなどに生え、高さは25~35メートルになります。樹皮は淡灰色で、濃い赤褐色の縦の割れ目が目立ちます。

英名はソラマメのような莢(さや)の形がゾウの耳(ear)に似ていることに由来します。

熱帯アメリカ原産のトランペットツリー(タベブイヤ)はトランペットのような花をたくさん付けます。このときはすでに散り始めていて、地面にたくさんの花が落ちていました。

日本でいえば、ノウゼンカズラ(トランペット・フラワー)に花の形が似ています。花の色は黄色やピンク、紫などがあり、私の好きな花です。

葉に先立って花だけを咲かせることから、中南米の桜ともいわれています。

植物園のシンボル的存在のボー・ツリー(Bo Tree)はボー・テラスにあります。

お釈迦さまが樹下(じゅか/木の下)で悟りを開いたといわれるインドボダイジュの木です。仏教徒からは神聖視されている木です。

なぜ、この木がここに植えられたのかは最後の所有者であったマリー・フォスターと関係しています。

マリーに贈られた菩提樹
仏陀が樹下で悟りを開いたといわれる木はインドにある「ゴータマ・ブッダの菩提樹」として広く知られています。フォスター植物園のインド菩提樹はブッダの菩提樹の若枝でスリランカで生育した木が親木といわれています。
この菩提樹の若枝をハワイへ運んだのは仏僧アナガーリカ・ダルマパーラ(1864~1933)で、この土地の所有者であったマリー・フォスター(1844~1930)に贈られました。
ダルマパーラとマリーの出会いは1893年。当時、マリーは夫トーマスの死による悲しみの中で暮らしていました。そんなとき、ハワイへ立ち寄ったダルマパーラと面会の機会を得て、喪失感から自由になる方法として瞑想を教えてもらいます。それ以後、ふたりの交流は長く続いて、マリーは寺院や学校の設立の援助を積極的に行います。そうした活動の謝礼として菩提樹が寄贈されたと伝えられています。マリーはダルマパーラとの出会いによって仏教へ改宗しました。

お釈迦さまが悟りを開いたインドの木の子孫ですから、この木の下で心をカラッポにしてゆっくりと瞑想されるといいでしょう。

園内にはベンチが数多く設置されているので、サンドウィッチなどの軽食や飲み物を持参してピクニック気分で楽しむのもオススメです。

ギフトショップはありますが、フード・ドリンク類は販売していないので持参しましょう。
とくに暑い日などはお水などの飲み物があるといいかもしれません。
蚊対策として虫除けスプレーや痒み止めがあると重宝します。肌の露出をおさえた服装がオススメです。

フォスター植物園の基本情報
★2023年の夏の終わりまで休園中です。それ以降もオープンしているか確認してお出かけください。

★公式サイト City and County of Honolulu: Foster Botanical Garden

フォスター植物園への行き方
バスで行く
ワイキキ周辺からフォスター植物園へ行くにはクヒオ通りを走っている2番、13番 のバスが 比較的便利。2番バスは10分~15分おき、13番バスは約15分おきに運行しています。乗車時間約40分~50分。
クルマで行く
ワイキキ周辺から15〜20分。北西へ7キロ。フォスター植物園はチャイナタウン北側のノース・バインヤード・ブールバード(North Kukui Street)沿いにあります。植物園には駐車場があります。

森林浴しながらマノアの滝へ

マノアの滝はワイキキからクルマで約20分。とても行きやすいうえに大自然とマイナスイオンを感じられる場所です。

2021年に改修されたマノア・フォールズ・トレイル(Manoa Falls Trail)は、スタート地点からマノア滝までおよそ1.3km、往復2.6kmのコース。急な勾配もほとんどなく、ゆるやかな道が続くのでハイキング初心者やお子さんでも楽しめます。

もちろん、巨樹や森が好きな人には超オススメです。

往復の所要時間は、1時間~1時間半程度です。滝までは遠くないのでゆっくりと森を楽しみながら歩いていきましょう。

道がぬかるんでいるときや、足腰や体力に自信のない人はスタート地点からトレッキングポール(杖)等を持っていくと安心です。

トレイルの途中にはテリハユーカリ(Eucalyptus rubusta)やモルッカネム(Albizia falcataria)の巨樹があります。

また、ジャングルの中のようにたくさんの木々が生えていて、その清々しい緑の香りに満ちていますので、ときどき深呼吸しながら天然のアロマを楽しんでください。

途中にはバニヤンツリーの大きなトンネルもあります。

改修前のトレイルではこのトンネルをくぐり抜けていましたが、いまはこの脇を通っていきます。

背景には竹林があり、映画にでも出てきそうなファンタジックな風景のここは絶好の撮影スポットです。

クネクネした枝が特徴のハウツリー(Hau Tree)という木がトレイルを横切っている場所もあります。
迷路のように絡み合っている場所もあるので身をかがめながら通りましょう。

30〜40分歩いたところでマノアの滝が見えてきます。

滝のそばはやはりマイナスイオンが感じられます。映画『ジュラシック・ワールド』の撮影地にもなったところです。

夏(5〜11月ごろ)の滝はそれほど水量が多くないですが、冬(12〜4月ごろ)雨の量が増えるので迫力ある滝が見られるかもしれません。

オススメの服装
Tシャツとズボンなど運動しやすい服装がオススメ。季節によっては上着があったほうがいいかもしれません。蚊よけにもなります。雨の多い12~4月ごろはレインウェアを携帯すると便利です。
足元が滑りやすいところもあるのでスニーカーやトレッキングシューズがベスト。サンダルがお好みの人はかかとをホールドするスポーツサンダルを履きましょう。
※トレイルは赤茶色の粘土質の土です。白い服やシューズに赤土がつくとシミになりやすいので気をつけましょう。

オススメの持ち物
⚪︎水などの飲料
⚪︎タオル
⚪︎虫除けスプレー
⚪︎レインウェア(雨の多い12~4月ごろ)
⚪︎予備の靴下、サンダル(泥だらけになったとき用)
マノアの滝(マノア・フォールズ・トレイル)の基本情報


★公式サイト State of Hawaii DLNR, Division of Forestry & Wildlife: Nā Ala Hele Trail & Access Program(英語)

マノアの滝への行き方
バスで行く
アラモアナセンターから出発するルート「5」に乗車し、終点「Manoa Rd + Opp Kumuone St」で下車。乗車時間は25~30分ほど。そこからマノア・ロード沿いを歩いて10~15分(約1キロ)です。
クルマで行く
ワイキキからマノア・フォールズ・トレイル入り口までは約20分。北へ9キロ。駐車場はマノア・ロードを直進した先にあります。

この木なんの木、日立の巨樹

日本人にとってハワイの巨樹といったらやっばりこの木ですよね。

日立のグループのCMで登場するモンキーポット(アメリカネムノキ / Samanea saman)。モアナルアガーデン(Moanalua Gardens)の中にあります。

モアナルナガーデンのモンキーポッド
樹高15m
幹周り17m
ワイキキからクルマで約20分。緑豊かなモアナルアガーデンは、地元の人々にとっては憩いの場です。コロナで休業になって以降、一般公開の再開のアナウンスはされていませんが、プライベートのイベントなどはすでに開かれています。
CMでお馴染みのモンキーポッドの巨樹のほかにも22エーカー(9万平方メートル / 27,000坪)の広大な公園には、南国らしい巨樹が何本もあります。形のいいモンキーポッドの木はほかにも何本かあって見事です。
花は日本で見かけるネムノキの花とほとんど同じ。筆の先を広げたようなピンクの花が可愛らしいです。年に2回、5月と11月のごろに開花します。

本来はメキシコからブラジル、ペルーの熱帯などに分布します。

樹冠は枝を左右対称に大きく広げた形をしています。シダに似た形をしている葉は日の出とともに開き、午後になると閉じることからネムノキというらしいです。
また、雨が降る前に葉が閉じることからレインツリー (rain tree) とも呼ばれています。ほかにも樹液を吸いに集まるセミの分泌物が雨のように落ちるからという説もあります。
手入れの行き届いた緑の芝生が広がる美しい公園ですが、このモアナルアガーデンは歴史的にも貴重な場所。古くから王族ゆかりの地であり、モアナルア渓谷全体がカメハメハ5世のお気に入りの土地でした。
今も公園内には、カメハメハ5世の建てた別荘が残っています。
モアナルナガーデンの歴史
1795年オアフ島を制圧したカメハメハ大王はモアナルア渓谷を叔父で相談役だったカメエイアモクに与えました。その後、カメエイアモクの息子でカメハメハ大王の親友だったホアピリが相続。カメハメハ5世はカメハメハ大王の孫でしたが、ホアピリの養子になったため、現在のモアナルアガーデンを含むモアナルア渓谷全体を相続しました。
カメハメハ5世が王座に就いたのは1863年ですが、王子時代からモアナルナを愛し、多くの時間をここで過ごして1850年に別荘を建てました。別荘はハワイ式の建物でいまも公園の一角に保存されています。
カメハメハ5世の死後、モアナルア渓谷は数人の王族の手を経てカメハメハ王朝末裔のバーニス・パウアヒ王女の所有になります。王女の遺言により最後には王族の手を離れ、夫の盟友だった実業家サミュエル・デイモンに譲られます。そして1924年以降、モアナルアガーデンはデイモン財団によって、2007年からはデイモン一族の一員の個人所有地として一般公開されてきました。

モアナルナガーデンの基本情報
★現在休業中です。再開準備中ですが、プライベートなイベントは受け付けているようです。


★公式サイト MOANALUA GARDENS

モアナルアガーデンへの行き方
バスで行く
アラモアナセンターから出発する3番のバス「ソルトレイク(SALT LAKE)行き」に乗車。街中を抜け、フリーウェイに入ったらその次が降りるバス停です。乗車時間は20分ほど。そこからフリーウェイ沿いを歩いて約5分です。
クルマで行く
ワイキキからクルマで17分。フリーウェイ「H1ウエスト」を経由して北西へ13キロ。駐車場はモアナルナガーデンにあります。

【ハワイ島】ビッグアイランドにはビッグ・ツリーも驚くほどたくさんあります

ハワイ最大の面積を誇るハワイ島はほかの島を全部合わせた面積より2倍近い大きさです。
ハワイ諸島には世界にある全気候帯17のうち2つ(サハラ気候・北極気候)を除く15の気候帯がありますが、ハワイ島にはそのうちの10個もの気候帯が存在します。
西海岸は、カイルア・コナ、コハラコーストなど、有名なホテルやゴルフ場が林立する高級リゾートエリア。一方で、東にはノスタルジックな古い町並みのヒロがあります。
東西南北で気候も風景も全く違う顔を持つのも、この島の魅力です。
活発な噴火活動を続けるキラウエア火山、マウナケア山頂を覆う雪、ハマクア・コーストの緑豊かな熱帯雨林、プナルウ・ビーチの真っ黒な砂。ハワイ島にはほかにはない自然の驚異にあふれています。
そんないくつもの顔を持つビッグアイランドの北半分を移動しながら、点在する巨樹と数10年に一度しか咲かない花を巡ってみましょう。
では、コナ空港に近い西海岸カイルア・コナの巨樹からご紹介しましょう。

カイルア・コナのバニヤンツリー

ハワイ島の西海岸にあるコナ地区は晴天率が高く温暖な気候です。

ハワイの州都はワイキキのあるホノルルですが、カメハメハ大王の統治時代にはコナの中心都市カイルア・コナに王朝の首都が置かれていました。その関係で王族ゆかりの聖域がたくさんあります。

また、ホテルやレストラン、ショップなどが集中するカイルア・コナはハワイ島の一大観光地。コナコーヒーの産地としても名高いエリアです。

海岸沿いの通りのショップを眺めながらのんびりお散歩したり、海沿いのレストランで心地よい風に吹かれながら食事するのも快適。ワイキキより気軽に安心して歩けます。

1本目の巨樹はそんなにぎやかな通りに面した場所にあります。
カイルア・コナのバニヤンツリー 
樹高13m 
幹周り25.2m
ABCストアやコナ・マーケットプレイスなどのショップが並ぶ通り沿いなので、人もクルマも頻繁に行き来するにぎやかな場所です。
位置的にはフリヘエ宮殿の広い庭の一角にあります。
フリヘエ宮殿はハワイ州に存在する3つの王家の宮殿の1つで、1838年、その中で最初に建設されました。王家の一族がハワイ島に来たときの別荘として使用されていたそうです。

私たちはロイヤル・コナ・リゾートに宿泊しましたが、そこから歩いても12分。散歩にちょうどいい距離に幹周り25メートルにもなる巨樹があるのはラッキーでした。

カイルア・コナのバニヤンツリー
所在地 / 75-5718 Ali’i Drive, Kailua-Kona, HI 96740 アメリカ合衆国
アクセス / コナ国際空港からクルマで約15分。HIー19経由で南へ13キロ

カパアウのエレファントイヤーツリー

ハワイ島北端のノースコハラにある町がカパアウです。

のどかな町のコハラ市民センター(Kohala Civic Center)の前、カメハメハ大王像の近くにあるのがこの巨樹です。

カメハメハ大王像はハワイ州内に3ヵ所、アメリカ本土に1カ所あり、1番有名なのはオアフ島イオラニ宮殿向かいに建っている像です。ですが、ここの像は最初につくられたオリジナルです。

カパアウのエレファントイヤーツリー
樹高20m 
幹周り10.8m

オアフ島にあるフォスター植物園にもありましたが、エレファントイヤーツリーという名前は実のサヤがゾウの耳の形に似ていることから付けられました。

葉はシダの葉あるいはジャカランダに似ています。

ここにはこのほかにもう一本、樹高20メートルで幹周り9.8メートルというほぼ同じサイズのエレファントイヤーツリーが並んでいます。

ここまで行かれたら、ハワイ最北端のポロル渓谷へも足を伸ばしてみませんか?

緑に覆われた崖とドラマティックな海岸線は感動的です。海岸を歩きたい人にはトレイルもありますのでトライしてみてもいいかもしれません。

カパアウのエレファントイヤーツリー
所在地 / 54-3900 Akoni Pule Hwy, Kapaau, HI 96755 アメリカ合衆国
アクセス / コナ国際空港からクルマで約1時間。HIー19、HI-270経由で北へ78キロ

ヒロ周辺のバニヤンツリーたち

ハワイ島のオールドタウンとしても知られるヒロはノスタルジックな雰囲気が漂う街です。

その昔、サトウキビ農家としてやってきた日系人がつくった街で、ヒロ湾に面したカメハメハ通り付近には今でも昔ながらの街並みが残っています。築100年以上経つ建物もあります。

おしゃれなギャラリーやショップ、レストランやカフェも多く、お散歩しているだけでロコ気分を楽しめます。

また、ヒロはハワイ島の郡庁所在地であり、ハワイの中ではホノルルに次ぐ都市といわれています。歴史的な建物も多く存在します。

カラカウア公園のバニヤンツリー
カラカウア公園はヒロのダウンタウンにあります。
ここにはハワイ最後の王にして、フラの復活に貢献したディビット・カラカウア王の像があります。
レイ・デイ(毎年5月1日)にはカラカウア公園でレイに関するイベントが行われるのでレイに興味がある人はこの日に訪れるといいでしょう。
カラカウア公園のバニヤンツリー
樹高35m
幹周り34.9
m
このバニヤンツリーは今回のハワイの旅の中で最も大きなバニアンツリーでした。
バニヤンツリーは月の女神ヒナの神話にも登場し、神が宿る木ともいわれていますが、この木はまさにそんなオーラを放っていました。
密集した気根で神を大切に囲む神殿をつくり、さらにどんどん新しい気根を下ろして大きく成長しつつ、神聖化を増しているようでした。
カラカウア公園のバニヤンツリー
所在地 / 54-3900 Akoni Pule Hwy, Kapaau, HI 96755 アメリカ合衆国
アクセス / コナ国際空港からクルマで約1時間30分。HIー190、Saddle Rd経由で東へ121キロ。ヒロ空港からは15分。Hawaii Belt Rd経由で西へ7.7キロ
ヒロ中学校のバニヤンツリー
カラカウア公園から内陸側へクルマで4分ほどのところにヒロ中学校(Hilo Intermediate School)があります。
ここには校庭に2本のバニヤンツリーが育っています。
いつものように幹周りを計測しましたが、バニヤンツリーほど計測を迷う木はありません。気根のいちばん外側をグルッと一周するのが正式な測り方ですが、それでいいものか悩むところです。

ヒロ中学校のバニヤンツリー①
樹高30m
幹周り18m

ヒロ中学校のバニヤンツリー②
樹高30m
幹周り15m

どちらの木もまさに育ち盛りという感じです。

気根の数が半端なく多く、どこまで大きくなるのか楽しみな巨樹です。

上のほうを覗いてみると、気根が複雑怪奇に絡まり合っていました。

ヒロ中学校のバニアンツリー
所在地 / 587 Waianuenue Ave, Hilo, HI 96720 アメリカ合衆国
アクセス / カラカウア公園からはクルマで約4分。西へ1.8キロ。コナ国際空港からクルマで約1時間30分。HIー190、Saddle Rd経由で東へ121キロ。ヒロ空港からは15分。Hawaii Belt Rd経由で西へ9キロ
レインボー・フォールズのバニヤンツリー
ヒロの街からクルマで5分のところにあるレインボー・フォールズにもバニヤンツリーの巨樹があります。
ワイルク川州立公園(Wailuku River State Park)内です。

レインボー・フォールズは落差24m。一見小さな滝に見えますが、水量は多く滝壺は直径30mあります。雨期と寒期で水量に差がありますが、最大になるのは雨期です。

レインボー・フォールズというネーミングのため、つねに虹がかかっているようなイメージですが、いつでも虹が見えるというわけではありません。虹が架かるかどうかは水量にも影響されます。

虹を見たいなら水量が多い雨期の晴れた日の午前中、それも早めの時間がベター。滝に向かって太陽の光が射しているときが絶好のチャンスです。

そして、レインボー・フォールズを訪れた人が「滝よりも圧倒的に迫力がある」というのが、滝の奥にあるバニアンツリーの森です。

レインボー・フォールズのバニヤンツリー
樹高35m
幹周り23m

開けた空間にある巨樹よりも神秘的です。スピリチュアルなオーラを感じる人もいるかもしれません。

ここにはバニアンツリーが何本も生えていて、バニヤンツリーの森になっています。

ほかのバニヤンツリーとまったく違う雰囲気で空気感も異なるので、ぜひ訪れたい場所です。

バニアンツリーの森の巨樹たちはフォトジェニックなので撮影も忘れずに!

レインボー・フォールズのバニアンツリー
所在地 / 40 Rainbow Dr, Hilo, HI 96720 アメリカ合衆国
アクセス / ヒロ中学校からはクルマで約3分。東へ12キロ。コナ国際空港からクルマで約1時間30分。HIー190、Saddle Rd経由で東へ120キロ。ヒロ空港からは17分。Hawaii Belt Rd経由で西へ10キロ。レインボー・フォールズの前に駐車場があります

バニヤン・ドライブのバニヤンツリー

バニヤン・ドライブはヒロ湾に突き出たワイアケア半島にあります。

ゴルフ場や公園、ホテルが点在するヒロのリゾートエリアで、大きなバニヤンツリーの間を走る道路を指します。

1930年代からヒロを訪れた著名人たちによって植樹されたバニヤンツリーの数はおよそ50本。

暑い日でも涼しい木陰をつくってくれているので、散歩コースには最適です。散歩しながら植樹者の名前の看板を見つけるのも楽しみのひとつ。ベーブルースやルーズベルト大統領など有名人のバニヤンツリーが並んでいます。

宿泊していたヒロ・ハワイアンホテルの正面玄関前には1983年に野球選手のベーブルースが植えたバニアンツリーがありました。

ベーブルースのバニヤンツリー
樹齢40年以上
樹高30m
幹周り20m

樹齢の割には大きく育っているので、ここの環境がバニヤンツリーには向いているのでしょう。

バニヤンツリーには1本1本、植樹した著名人の看板があります。

お散歩していたら、ネコちゃんもバニヤンツリーの中で涼んでいました。

近くのタヒオ湾の入り江に生えていたバニヤンツリーも大きかったです。著名人が植樹したものでなくても、かなり大きいです。幹周りは20メートルありました。

バニヤン・ドライブのバニアンツリー
所在地 / Banyan Dr、Hilo, HI 96720、アメリカ合衆国
アクセス / カラカウア公園からはクルマで約6分。東へ3キロ。コナ国際空港からクルマで約1時間30分。HIー190、Saddle Rd経由で東へ124キロ。ヒロ空港からは11分。Hawaii Belt Rd経由で北西へ6キロ

数10年に一度しか咲かない花

マウナケア山の山頂近くに数10年に一度しか咲かない花の保護区はあります。
マウナケア山はハワイ最高峰の火山で、標高4205メートル。
そんな高標高の場所に咲く高山植物の名前は銀剣草(シルバー・ソード/ Silber sword)です。ハワイではアヒナヒナ(AHINAHINA)と呼ばれています。

シルバーの細い剣をたくさん生やした草はこの植物以外には育たないようなきびしい環境で生きています。

10年から数10年かけて成育し花を咲かせると枯れてしまうともいわれています。一生に一度しか咲かないのでとても貴重な花といえるでしょう。

巨樹ではありませんが、こんな貴重な花が見られそうな年なら、ぜひ訪ねてみてください。

花が咲かないまでもこの植物は稀少な高山植物です。

標高がかなり高いところでしか生息しません。世界中で銀剣草が見られるのはヒマラヤ山中と、ハワイのハレアカラ、マウナケア山頂周辺といわれていますので、ハワイ島に行かれたらぜひオススメの観光ポイントでいす。

マウナケア山
所在地 / Mauna Kea Access Rd., Hilo, Hawaii
アクセス / コナ国際空港からクルマで約1時間30分。HIー190経由で東へ100キロ

【カウアイ島】映画ジュラシックバークで恐竜の卵を抱していた巨樹

アラートンガーデンは「ナショナル トロピカル ボタニカル ガーデン(National Tropical Botanical Garden /  通称NTBG)」という非営利団体が運営する熱帯植物園です。

カウアイ島南部のラワイ湾のエリアに約100エーカー(400,000平方メートル)という広大な面積を誇ります。東京ドーム9個分の広さです。

その中で絶滅危惧種の熱帯植物や貴重な植物の探求、保護育成、研究などを行ないながら、一般公開もしている植物園です。

アラートンガーデンの歴史
1810年にカメハメハ1世がハワイ諸島を統一すると、カメハメハ1世のアドバイザーだったジョン・ヤングの息子の土地になります。彼の死後、姪でカメハメハ4世の妻エマ王妃に土地の一部が渡りました。 エマ王妃は4歳の息子と夫を続けて亡くした悲しみを癒すため、ここに滞在しました。ローズアップル、月桂樹、マンゴー、竹、アダン、シダ、そして紫のブーゲンビレアなどを植えたといわれ、現在もその植物がこのガーデンに存在します。
1886年にマクブライド・ファミリーがエマ王妃から土地を購入。ココヤシ、ショウガ、プルメリア、そしてシダなど種類が増えていきました。1938年に海に近い部分の土地をロバート・アラートンが購入。シカゴで建築の勉強をしていたロバートは造園学を勉強し、後に養子とするジョン・グレッグと世界旅行に出向き、ガーデン内の調度品を集めました。その後、南アジアや太平洋の島からの植物を植え始めてアラートンガーデンの基礎ができました。1964年からはNTBGが運営しています。

ここはジュラシックパークやパイレーツオブカリビアンのロケ地となったことで有名になりました。

それ以後、植物ファンだけでなく、一般の観光客にも人気のスポットとなっています。映画のロケ地らしい写真映えする場所がたくさんあります。

庭園内は熱帯植物園というよりジャングルの趣が強いですが、熱帯の花々があちこちで咲き乱れている光景はやはり一見の価値があります。

けれども、絶対見逃さないでほしいのは、ジュラシックパークの撮影に使われた巨樹です。

映画では、大きな板根の間に恐竜の卵が置かれて、それを子どもたちが発見するシーンとして登場します。

いかにも恐竜が出てきそうというか、恐竜に負けないインパクトのある木です。

樹種はオーストラリア原産のモートンベイフィグ(Moreton bay Fig)でイチジク属。オオバゴム、オーストラリアゴムノキ(Ficus macrophylla)とも呼ばれています。

アラートンガーデンのモートンベイフィグ
樹高45m
幹周り7.2m

ここには合計3本のモートンベイフィグが並んでいます。

だから、その光景がフォトジェニックだとスピルバーグ監督は考えたのでしょうか。

オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ本土にもたくさんある樹種で、板根が発達しているというか、根が広く這い回っているものが多いですが、板根の高さがこれほどなのはめずらしいです。
カウアイ島はNTBGの本部があるところで、アラートンガーデンのほかにも南海岸にマクブライドガーデンと北海岸のリマフリガーデンがあります。
リマリフガーデンは普通の植物園とまったく趣が異なり、古代のハワイを感じられるのでオススメです。
注  意  点
①時間のチェックを忘れずに
植物園というと出入り自由なイメージがありますが、アラートンガーデンはガイド付きのツアーでしか入園できません。時刻の確認をすること。また、ビジターセンターからバスで移動するのでそれを考慮してツアー開始時刻に間に合うように行きましょう。
②虫除けスプレーは必須
庭園内は様々な植物がありジャングルのような場所(道は舗装されています)を歩きます。大量の蚊がいます。虫除けスプレーやかゆみ止めは途中のスーパーで買うこと。日本のは海外の蚊に効かない場合があります。現地での購入がオススメです。
③飲み物を携帯しましょう
木陰の涼しいところもありますが、屋外で約2時間、約1.6キロ歩きます。熱中症にならないように500ミリペットボトルなどいつもより多めの準備をしてください。
④ガイドは英語、日本語は要予約
9、10、11、12、13、14、15時からスタートするガイドツアーは予約なしで参加できますが、英語になります。日本語でのガイドツアーを希望する場合には事前の予約を行なってください。

アラートン・ガーデンの基本情報
★公式サイト Allerton Garden

アラートンガーデン
所在地 / 4425 Lawai Beach Road Koloa HI 96756
アクセス / リフエ空港からクルマで約30分。HIー190経由で南西へ24キロ

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