※今回、マウイ島で大規模な山火事があり、多くの方が亡くなったり、行方不明、あるいは家が燃えて多くの方が避難されています。マウイの人々のために心から祈りを捧げます。
ハワイの魅力といえば直行便で7時間の行きやすさ、平均気温25℃のカラッとした過ごしやすい気候、ゆったり過ごせるビーチリゾート、ショッピング天国ホノルルや充実のハワイグルメetc. でも、じつはハワイは巨樹の宝庫です。大自然に癒される上級者向けの旅のコースを紹介します。
【オアフ島】ワイキキとダウンタウンにも巨樹があふれてます!
ハワイの旅で最も多くの観光客が訪れるのがオアフ島です。
ワイキキビーチで海水浴したらアラモアナ・ショッピングセンターでお買い物して、スカイ・ワイキキで夜景を見ながらディナー。なんていうのが王道コースかもしれません。
でも、今回は巨樹と自然に癒されるハワイの旅ですから、オアフ島でもそんなコースを巡ってみませんか?
まずはホノルルのダウンタウンやワイキキビーチ添いにある巨樹からご紹介しましょう!
ワイキキ周辺のバニヤンツリー
じつは、ワイキキビーチ周辺をお散歩するだけでたくさんの巨樹を見ることができます。
その樹種はバニヤンツリー(ベンガルボダイジュ)です。ガジュマルの仲間で、親木の枝上などで芽生えて気根を伸ばしながら成長して親木を締め殺してしまうアコウやイチジクの仲間です。
沖縄の各地でガジュマルが見られるようにハワイでもさまざまな場所にバニヤンツリーは育っています。
イオラニ宮殿前のバニヤンツリー
樹高25m
幹周り22m
バスで行く
ワイキキ・エリアからザ・バス(公共のバス/TheBus)で行くのが便利。クヒオ通りのどのバス停からも乗り換えなしで行けます。イオラニ宮殿に一番近いのは2番、13番、E番のバス。5分~10分くらいの間隔でどれかが来ます。ワイキキ・マーケット前のバス停「クヒオ・アベニュー+ワリナ・ストリート」(Kuhio Ave + Walina St、バス停ID:24)から乗車した場合、イオラニ宮殿前のバス停までの所要時間は約26~30分です。下車するバス停は「サウス・ホテル・ストリート+アラケア・ストリート」(S Hotel St + Alakea St、バス停ID:46)になります。
レンタル自転車で行く
ワイキキから約20分で到着!乗り捨て型のレンタル自転車ビキ(Biki)で行くこともできます。例えば、ワイキキの中心地から出発した場合、約20分ほどで宮殿に到着します。注意点は「自動車と同じ道路を走るか、自転車専用レーンがある場合はそこを通らなければいけない」ということです(歩道は歩いて押すときのみ通行可)。一方通行の区間はその指し示す方向にのみ走行可。車道が一方通行であっても自転車レーンは両側通行になっていることもあります。車道もしくは自転車レーンの標識に従って走行してください。
クルマで行く
ワイキキから16分(北西へ6キロ)。駐車場は宮殿の正面玄関前にあります。イオラニ宮殿を取り囲むようにコインパーキングもあります。
ワイキキ通り沿いにはたくさんのバニヤンツリーがあります。
公園だけでなく、「えっ、こんなところにも?」と驚くほどなので、ぜひ散歩がてら探してみてください。
デュークカナモク像のバニヤンツリー
樹高20m
幹周り18m
ワイキキビーチにあるホテルから徒歩でアクセスできるので、夕涼みがてらのお散歩で訪ねてみるのには最適です。
ここのバニヤンツリーの近く(デュークカハナモク像の左側にある芝生エリア)では毎週火曜日と土曜日の夜などに無料のフラショーが行われます(ただし、フェスティバルやパレード、雨のためキャンセルになることがあるので注意)。
バニヤンツリーに見守られながらフラを楽しみ、ハワイの雰囲気を満喫してください。混み合うことが多いので現地には早めに到着するのがオススメです。
ワイキキピーチでとくに見てほしいのは1901年創業のワイキキ最古のホテルにあるバニヤンツリーです。
この5つ星高級リゾートホテル「モアナサーフライダー」には1904年に植えられたバニヤンツリーがあります。
樹齢約120年以上の木は中庭でのびのびと枝を伸ばして木陰をつくっています。
白亜の老舗ホテルの象徴ともいえる巨樹はベランダから眺めることもできますが、バニヤンツリーを間近で堪能するならここのバーやレストランがオススメです。
ザ・ビーチ・バーでマンゴージュースやカクテルを楽しむもよし、レストラン「バニヤンベランダ」で朝食やランチをいただくのも素敵です。
ほかにも、ホノルル動物園やインターナショナルマーケットプレイスなど、いろんなところにバニヤンツリーはありますので、ぜひ見つけてみてくださいね。
徒歩で行く
ワイキキから400メートル。カラカウア通りを歩いて5〜6分。
バスで行く
カラカウア通りを走るE番、22番のバスが近くのバス停に停まります。クヒオ通りでバスを降りるなら、カイウラニアベニューかリリウオカラニアベニューのバス停が便利です。
クルマで行く
ワイキキから1分。デューク・カハナモク像の前に車は駐められないので、ワイキキの有料駐車場を利用します。
ダイアモンドヘッドのワイキキ側に広がる約1.2平方キロの大きな公園がカピオラニ公園です。
面積は300エーカー。東京ドーム26個分の大きさです。
ダイアモンドヘッドの眺望が見渡す限り続く芝生の緑が美しい場所。カラカウア王によって寄贈されたもので、カピオラニ王妃の名が付けられています。ハワイ王朝の時代にカイウラニ王女が乗馬を楽しんだといわれています。
クヒオビーチがすぐ近くで、毎年12月に開催されるホノルルマラソンのゴール地点はこの公園の前です。
カピオラニ公園のバニヤンツリー
樹高18m
幹周り17m

徒歩で行く
ワイキキから2.3キロ。カラカウア通りを歩いて30分。
バスで行く
ワイキキのクヒオ通り海側から、2、8、19、20、42番のバスでホノルル動物園の前で下車。約25分。
クルマで行く
ワイキキから6分。カラカウア通り(一方通行)を進み、ホノルル動物園を過ぎたところ。カピオラニ公園周囲のカラカウアアベニュー、パキアベニュー、モンサラットアベニュー沿いにたくさんの駐車場やパーキングメーターがあります。
巨樹だらけのフォスター植物園
フォスター植物園はホノルル市内にある5つの植物園の中で最も古く最も大きい植物園です。
植物園としてスタートしたのは1931年。ホノルルの中心部に位置しながら、5.5ヘクタール(5万5000㎡)の広さを誇ります。東京ドームに換算すると1.2個分です。
園内は整然と配置された庭園というよりも、緑あふれるダイナミックな自然公園という感じがします。
植物の数は1万種以上、鳥や昆虫もいます。ここは都会の中心とは思えないような森や野原にいる感覚にもなりますから、心も身体も癒されること間違いなしです。
どんな植物が見られるかはバーチャルツアーでチェックしてみてください!
蝶がいるエリア(Butterfly Garden)や世界で一番背の高い木といわれるカリブ・ダイオウヤシなどのパーム・ガーデン(Palm Garden)、ランやハワイの花が見られるリオン・ガーデン(Lyon Garden)などがあり、鎌倉大仏のレプリカも見られます。
そんななかで巨樹が見られるのは、アッパー・テラス(Upper Terrace)とミドル・テラス(Middle Terrace)、ボー・テラス(Bo Terrace)です。
熱帯地域の巨木が迫力ある存在感を放っていて、訪れる人を釘付けにします。
アフリカのバオバブの木もありました。
ハワイでバオバブの巨樹に会えるとは思いませんでした。南国の木が好きだった元の所有者ヒレブランドさんのお陰ですね。
彼が所有していた時代に植えられたのだとしたら、樹齢170年以上になります。
バオバブ以外にも世界の熱帯地域からさまざまな樹種を取り寄せて植えられているのですが、100年以上の時を経て大地にしっかりと根を張っています。
歩いていると、植物園の長い歴史が「大自然のような景観」を生み出しているということがよくわかります。
南米原産のキャノンボールツリー。これもかなり大木でした。
直径15~20センチにもなる大きな実がまるで「大砲の玉」のようなことから付けられた名前です。花と実が幹から直接生えているのが特徴です。
ボリビアで見たことがありますが、一度見たら忘れられないほど個性的な木です。
実の中身は青くて独特の匂いを放つ果肉が詰まっていて、豚、鶏などを引き寄せるそうですが、それは悪臭ともいえるほど臭いといわれています。
カポック
樹高30m
幹周り6.7m
カポックの木。パンヤまたはパンヤノキとも呼ばれています。
板根(ばんこん)は熱帯雨林や湿地帯などで土壌が浅いところや、地中に酸素が乏しい場所で生育する場合に発達します。地表を横に伸びる根が肥大したものといわれています。
エレファントイヤーツリー
樹高35m
幹周り8.8m
別名ゲニセロ。アメリカ大陸の熱帯地方、メキシコやブラジルベネズエラが原産のマメ科の木。コスタリカの国樹です。
亜熱帯から熱帯の乾燥林や乾燥した山麓、サバンナなどに生え、高さは25~35メートルになります。樹皮は淡灰色で、濃い赤褐色の縦の割れ目が目立ちます。
英名はソラマメのような莢(さや)の形がゾウの耳(ear)に似ていることに由来します。
熱帯アメリカ原産のトランペットツリー(タベブイヤ)はトランペットのような花をたくさん付けます。このときはすでに散り始めていて、地面にたくさんの花が落ちていました。
日本でいえば、ノウゼンカズラ(トランペット・フラワー)に花の形が似ています。花の色は黄色やピンク、紫などがあり、私の好きな花です。
葉に先立って花だけを咲かせることから、中南米の桜ともいわれています。
植物園のシンボル的存在のボー・ツリー(Bo Tree)はボー・テラスにあります。
お釈迦さまが樹下(じゅか/木の下)で悟りを開いたといわれるインドボダイジュの木です。仏教徒からは神聖視されている木です。
なぜ、この木がここに植えられたのかは最後の所有者であったマリー・フォスターと関係しています。
お釈迦さまが悟りを開いたインドの木の子孫ですから、この木の下で心をカラッポにしてゆっくりと瞑想されるといいでしょう。
園内にはベンチが数多く設置されているので、サンドウィッチなどの軽食や飲み物を持参してピクニック気分で楽しむのもオススメです。
フォスター植物園の基本情報
★2023年の夏の終わりまで休園中です。それ以降もオープンしているか確認してお出かけください。
★公式サイト City and County of Honolulu: Foster Botanical Garden

バスで行く
ワイキキ周辺からフォスター植物園へ行くにはクヒオ通りを走っている2番、13番 のバスが 比較的便利。2番バスは10分~15分おき、13番バスは約15分おきに運行しています。乗車時間約40分~50分。
クルマで行く
ワイキキ周辺から15〜20分。北西へ7キロ。フォスター植物園はチャイナタウン北側のノース・バインヤード・ブールバード(North Kukui Street)沿いにあります。植物園には駐車場があります。
森林浴しながらマノアの滝へ
マノアの滝はワイキキからクルマで約20分。とても行きやすいうえに大自然とマイナスイオンを感じられる場所です。
2021年に改修されたマノア・フォールズ・トレイル(Manoa Falls Trail)は、スタート地点からマノア滝までおよそ1.3km、往復2.6kmのコース。急な勾配もほとんどなく、ゆるやかな道が続くのでハイキング初心者やお子さんでも楽しめます。
もちろん、巨樹や森が好きな人には超オススメです。
往復の所要時間は、1時間~1時間半程度です。滝までは遠くないのでゆっくりと森を楽しみながら歩いていきましょう。
道がぬかるんでいるときや、足腰や体力に自信のない人はスタート地点からトレッキングポール(杖)等を持っていくと安心です。
トレイルの途中にはテリハユーカリ(Eucalyptus rubusta)やモルッカネム(Albizia falcataria)の巨樹があります。
また、ジャングルの中のようにたくさんの木々が生えていて、その清々しい緑の香りに満ちていますので、ときどき深呼吸しながら天然のアロマを楽しんでください。
途中にはバニヤンツリーの大きなトンネルもあります。
改修前のトレイルではこのトンネルをくぐり抜けていましたが、いまはこの脇を通っていきます。
背景には竹林があり、映画にでも出てきそうなファンタジックな風景のここは絶好の撮影スポットです。
クネクネした枝が特徴のハウツリー(Hau Tree)という木がトレイルを横切っている場所もあります。
迷路のように絡み合っている場所もあるので身をかがめながら通りましょう。
30〜40分歩いたところでマノアの滝が見えてきます。
滝のそばはやはりマイナスイオンが感じられます。映画『ジュラシック・ワールド』の撮影地にもなったところです。
夏(5〜11月ごろ)の滝はそれほど水量が多くないですが、冬(12〜4月ごろ)雨の量が増えるので迫力ある滝が見られるかもしれません。
★公式サイト State of Hawaii DLNR, Division of Forestry & Wildlife: Nā Ala Hele Trail & Access Program(英語)

バスで行く
アラモアナセンターから出発するルート「5」に乗車し、終点「Manoa Rd + Opp Kumuone St」で下車。乗車時間は25~30分ほど。そこからマノア・ロード沿いを歩いて10~15分(約1キロ)です。
クルマで行く
ワイキキからマノア・フォールズ・トレイル入り口までは約20分。北へ9キロ。駐車場はマノア・ロードを直進した先にあります。
この木なんの木、日立の巨樹
日本人にとってハワイの巨樹といったらやっばりこの木ですよね。
日立のグループのCMで登場するモンキーポット(アメリカネムノキ / Samanea saman)。モアナルアガーデン(Moanalua Gardens)の中にあります。
モアナルナガーデンのモンキーポッド
樹高15m
幹周り17m
本来はメキシコからブラジル、ペルーの熱帯などに分布します。
モアナルナガーデンの基本情報
★現在休業中です。再開準備中ですが、プライベートなイベントは受け付けているようです。
★公式サイト MOANALUA GARDENS
バスで行く
アラモアナセンターから出発する3番のバス「ソルトレイク(SALT LAKE)行き」に乗車。街中を抜け、フリーウェイに入ったらその次が降りるバス停です。乗車時間は20分ほど。そこからフリーウェイ沿いを歩いて約5分です。
クルマで行く
ワイキキからクルマで17分。フリーウェイ「H1ウエスト」を経由して北西へ13キロ。駐車場はモアナルナガーデンにあります。
【ハワイ島】ビッグアイランドにはビッグ・ツリーも驚くほどたくさんあります

カイルア・コナのバニヤンツリー
ハワイ島の西海岸にあるコナ地区は晴天率が高く温暖な気候です。
ハワイの州都はワイキキのあるホノルルですが、カメハメハ大王の統治時代にはコナの中心都市カイルア・コナに王朝の首都が置かれていました。その関係で王族ゆかりの聖域がたくさんあります。
また、ホテルやレストラン、ショップなどが集中するカイルア・コナはハワイ島の一大観光地。コナコーヒーの産地としても名高いエリアです。
海岸沿いの通りのショップを眺めながらのんびりお散歩したり、海沿いのレストランで心地よい風に吹かれながら食事するのも快適。ワイキキより気軽に安心して歩けます。
カイルア・コナのバニヤンツリー
樹高13m
幹周り25.2m
私たちはロイヤル・コナ・リゾートに宿泊しましたが、そこから歩いても12分。散歩にちょうどいい距離に幹周り25メートルにもなる巨樹があるのはラッキーでした。

所在地 / 75-5718 Ali’i Drive, Kailua-Kona, HI 96740 アメリカ合衆国
アクセス / コナ国際空港からクルマで約15分。HIー19経由で南へ13キロ
カパアウのエレファントイヤーツリー
ハワイ島北端のノースコハラにある町がカパアウです。
のどかな町のコハラ市民センター(Kohala Civic Center)の前、カメハメハ大王像の近くにあるのがこの巨樹です。
カメハメハ大王像はハワイ州内に3ヵ所、アメリカ本土に1カ所あり、1番有名なのはオアフ島イオラニ宮殿向かいに建っている像です。ですが、ここの像は最初につくられたオリジナルです。
カパアウのエレファントイヤーツリー 樹高20m 幹周り10.8m
オアフ島にあるフォスター植物園にもありましたが、エレファントイヤーツリーという名前は実のサヤがゾウの耳の形に似ていることから付けられました。
葉はシダの葉あるいはジャカランダに似ています。
ここにはこのほかにもう一本、樹高20メートルで幹周り9.8メートルというほぼ同じサイズのエレファントイヤーツリーが並んでいます。
ここまで行かれたら、ハワイ最北端のポロル渓谷へも足を伸ばしてみませんか?
緑に覆われた崖とドラマティックな海岸線は感動的です。海岸を歩きたい人にはトレイルもありますのでトライしてみてもいいかもしれません。
所在地 / 54-3900 Akoni Pule Hwy, Kapaau, HI 96755 アメリカ合衆国
アクセス / コナ国際空港からクルマで約1時間。HIー19、HI-270経由で北へ78キロ
ヒロ周辺のバニヤンツリーたち
ハワイ島のオールドタウンとしても知られるヒロはノスタルジックな雰囲気が漂う街です。
その昔、サトウキビ農家としてやってきた日系人がつくった街で、ヒロ湾に面したカメハメハ通り付近には今でも昔ながらの街並みが残っています。築100年以上経つ建物もあります。
おしゃれなギャラリーやショップ、レストランやカフェも多く、お散歩しているだけでロコ気分を楽しめます。
また、ヒロはハワイ島の郡庁所在地であり、ハワイの中ではホノルルに次ぐ都市といわれています。歴史的な建物も多く存在します。

所在地 / 54-3900 Akoni Pule Hwy, Kapaau, HI 96755 アメリカ合衆国
アクセス / コナ国際空港からクルマで約1時間30分。HIー190、Saddle Rd経由で東へ121キロ。ヒロ空港からは15分。Hawaii Belt Rd経由で西へ7.7キロ
ヒロ中学校のバニヤンツリー②
樹高30m
幹周り15m
どちらの木もまさに育ち盛りという感じです。
気根の数が半端なく多く、どこまで大きくなるのか楽しみな巨樹です。
上のほうを覗いてみると、気根が複雑怪奇に絡まり合っていました。
所在地 / 587 Waianuenue Ave, Hilo, HI 96720 アメリカ合衆国
アクセス / カラカウア公園からはクルマで約4分。西へ1.8キロ。コナ国際空港からクルマで約1時間30分。HIー190、Saddle Rd経由で東へ121キロ。ヒロ空港からは15分。Hawaii Belt Rd経由で西へ9キロ
レインボー・フォールズは落差24m。一見小さな滝に見えますが、水量は多く滝壺は直径30mあります。雨期と寒期で水量に差がありますが、最大になるのは雨期です。
レインボー・フォールズというネーミングのため、つねに虹がかかっているようなイメージですが、いつでも虹が見えるというわけではありません。虹が架かるかどうかは水量にも影響されます。
虹を見たいなら水量が多い雨期の晴れた日の午前中、それも早めの時間がベター。滝に向かって太陽の光が射しているときが絶好のチャンスです。
そして、レインボー・フォールズを訪れた人が「滝よりも圧倒的に迫力がある」というのが、滝の奥にあるバニアンツリーの森です。
開けた空間にある巨樹よりも神秘的です。スピリチュアルなオーラを感じる人もいるかもしれません。
ここにはバニアンツリーが何本も生えていて、バニヤンツリーの森になっています。
ほかのバニヤンツリーとまったく違う雰囲気で空気感も異なるので、ぜひ訪れたい場所です。
バニアンツリーの森の巨樹たちはフォトジェニックなので撮影も忘れずに!
レインボー・フォールズのバニアンツリー
所在地 / 40 Rainbow Dr, Hilo, HI 96720 アメリカ合衆国
アクセス / ヒロ中学校からはクルマで約3分。東へ12キロ。コナ国際空港からクルマで約1時間30分。HIー190、Saddle Rd経由で東へ120キロ。ヒロ空港からは17分。Hawaii Belt Rd経由で西へ10キロ。レインボー・フォールズの前に駐車場があります
バニヤン・ドライブはヒロ湾に突き出たワイアケア半島にあります。
ゴルフ場や公園、ホテルが点在するヒロのリゾートエリアで、大きなバニヤンツリーの間を走る道路を指します。
1930年代からヒロを訪れた著名人たちによって植樹されたバニヤンツリーの数はおよそ50本。
暑い日でも涼しい木陰をつくってくれているので、散歩コースには最適です。散歩しながら植樹者の名前の看板を見つけるのも楽しみのひとつ。ベーブルースやルーズベルト大統領など有名人のバニヤンツリーが並んでいます。
宿泊していたヒロ・ハワイアンホテルの正面玄関前には1983年に野球選手のベーブルースが植えたバニアンツリーがありました。
樹齢の割には大きく育っているので、ここの環境がバニヤンツリーには向いているのでしょう。
バニヤンツリーには1本1本、植樹した著名人の看板があります。
お散歩していたら、ネコちゃんもバニヤンツリーの中で涼んでいました。
近くのタヒオ湾の入り江に生えていたバニヤンツリーも大きかったです。著名人が植樹したものでなくても、かなり大きいです。幹周りは20メートルありました。
所在地 / Banyan Dr、Hilo, HI 96720、アメリカ合衆国
アクセス / カラカウア公園からはクルマで約6分。東へ3キロ。コナ国際空港からクルマで約1時間30分。HIー190、Saddle Rd経由で東へ124キロ。ヒロ空港からは11分。Hawaii Belt Rd経由で北西へ6キロ
数10年に一度しか咲かない花
シルバーの細い剣をたくさん生やした草はこの植物以外には育たないようなきびしい環境で生きています。
10年から数10年かけて成育し花を咲かせると枯れてしまうともいわれています。一生に一度しか咲かないのでとても貴重な花といえるでしょう。
巨樹ではありませんが、こんな貴重な花が見られそうな年なら、ぜひ訪ねてみてください。
花が咲かないまでもこの植物は稀少な高山植物です。
標高がかなり高いところでしか生息しません。世界中で銀剣草が見られるのはヒマラヤ山中と、ハワイのハレアカラ、マウナケア山頂周辺といわれていますので、ハワイ島に行かれたらぜひオススメの観光ポイントでいす。
所在地 / Mauna Kea Access Rd., Hilo, Hawaii
アクセス / コナ国際空港からクルマで約1時間30分。HIー190経由で東へ100キロ
【カウアイ島】映画ジュラシックバークで恐竜の卵を抱していた巨樹
アラートンガーデンは「ナショナル トロピカル ボタニカル ガーデン(National Tropical Botanical Garden / 通称NTBG)」という非営利団体が運営する熱帯植物園です。
カウアイ島南部のラワイ湾のエリアに約100エーカー(400,000平方メートル)という広大な面積を誇ります。東京ドーム9個分の広さです。
その中で絶滅危惧種の熱帯植物や貴重な植物の探求、保護育成、研究などを行ないながら、一般公開もしている植物園です。
ここはジュラシックパークやパイレーツオブカリビアンのロケ地となったことで有名になりました。
それ以後、植物ファンだけでなく、一般の観光客にも人気のスポットとなっています。映画のロケ地らしい写真映えする場所がたくさんあります。
庭園内は熱帯植物園というよりジャングルの趣が強いですが、熱帯の花々があちこちで咲き乱れている光景はやはり一見の価値があります。
けれども、絶対見逃さないでほしいのは、ジュラシックパークの撮影に使われた巨樹です。
映画では、大きな板根の間に恐竜の卵が置かれて、それを子どもたちが発見するシーンとして登場します。
いかにも恐竜が出てきそうというか、恐竜に負けないインパクトのある木です。
樹種はオーストラリア原産のモートンベイフィグ(Moreton bay Fig)でイチジク属。オオバゴム、オーストラリアゴムノキ(Ficus macrophylla)とも呼ばれています。
アラートンガーデンのモートンベイフィグ
樹高45m
幹周り7.2m
ここには合計3本のモートンベイフィグが並んでいます。
だから、その光景がフォトジェニックだとスピルバーグ監督は考えたのでしょうか。
アラートン・ガーデンの基本情報
★公式サイト Allerton Garden
所在地 / 4425 Lawai Beach Road Koloa HI 96756
アクセス / リフエ空港からクルマで約30分。HIー190経由で南西へ24キロ
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